取材、お茶漬け

今日の取材は麩嘉さん。京都の人は麩をふぅと発音するから、ふうかさんです。
本当に雰囲気のある、いいお店です。
ご主人が企画に共感してくださって、涙が出るほどうれしい。

お昼に何か食べて帰ろうかなと思って、麩嘉さんの近所の丸太町十二段家さんへ。
こちらも大村しげさんが、お茶漬けについて書き記しています。
お昼に選んだのは、すずしろ(1130円)。
内容はご飯と出し巻き、赤だし、漬物盛り合わせ。
お品書きの説明を読むと、最初からお茶漬けにするのではなく、普通に定食として食べて、最後にお茶漬けとするのが流儀のようです。
あー、おいし。ご飯の量がしっかりあるから、おなか一杯です。
玄関口に、お席 でスマホの操作をしないことと注意が書いてありました。
お店の方にお尋ねしたら、写真を撮ってもいいですよとのことでしたので、撮らせてもらいました。

そこから、丸太町駅に向かう途中のお店。
州浜(すはま)専門の和菓子屋さんとして、知られた植村義次さん。今のところ、大村さんが植村さんに言及しているのは見つけていないけれど、1657年創業と非常に古いお店。残念ながら、こちらは少し前に廃業されています。
40年ほど前の本「京のお菓子」のなかでは大きく紹介されていました。
事情は存じ上げないけれど、こうした名店がなくなっているのは誠に悲しいです。
京都が好きという方には、にぎわっている観光地というイメージの一方で、厳しい現実があることも知っていただければと思います。

仕事の合間にガボールへ。コロナのたまごサンドを継承した、マドラグの姉妹店です。場所は三条の木屋町をちょっと東に行った南側。地下にあるお店です。

お客さんはほとんど女性でした。店内はアルプスの少女ハイジに出てくるゼーゼマン家の屋根裏部屋みたいな感じ。誰もわからないか(笑)。場所を考えれば、紅茶(ポット)650円はリーズナブルだと思います。

大村しげの愛した京都 日記

「おばんざい」を広めたお一人として知られる随筆家、大村しげさん。彼女の功績の再評価を目的に、当時の関係者のご協力をいただきながらサイトを立ち上げました。こちらは管理人の日記です