かぜしらず

取材ということではなしに、桂の中村軒さんへ。

こちらも大村さんが書き残したお店。

名物は麦代餅(むぎてもち)。ですが、今日は柚子に入った葛湯「かぜしらず」(400円)にしました。蓋を絞っていただくと、あーおいしい。もう一つ食べたいくらいです。

こちらのお店は時期に応じた店内の装飾が名物です。

いまは明治時代のお雛様が飾られています。よく見ると、おくどさん、走り元(台所)、下駄箱にお風呂など、おもしろいものがたくさん並んでいます。もともとのセットに、きっとご主人のセンスで、いろいろなものを追加されているのでしょう。これは楽しい。

大村さんが、ちもとの雛飾りについて、何度か記述されていて、そのなかでも同様の見どころを書いていらっしゃいます。それを読んでいなければ、ただ「あー、お雛様が飾ってある」と思うだけで終わっていたと思います。

少しのことにも先達はあらまほしきことなり。


ホームページによると、中村軒さんのお雛様は3月4日までとのことです。


大村しげの愛した京都 日記

「おばんざい」を広めたお一人として知られる随筆家、大村しげさん。彼女の功績の再評価を目的に、当時の関係者のご協力をいただきながらサイトを立ち上げました。こちらは管理人の日記です