京都観光アラカルト2018年4月(1)

数日前から取材で京都に帰省しています。 連日、気温が30度で、早くも初夏といったところ。 

大村さんの足跡のほか、いろいろと回っていますので、
駆け足でご紹介しましょう。 京都観光にお役立てください。 


 まずは大村さんが記述した場所から。
 


■錦市場 

錦(市場)の近喜さんはお揚げについて大村さんが書いています。
僕は帰りがけに晩御飯の食材を買いにきました。  




畑野軒老舗では大村さんが何度も記述した味噌餡の柏餅を購入。味は濃い目で塩気が強い。大村さん好みだったのがよくわかります。  


錦は20年くらい前まで、市民の台所だったけれど、いまは観光客向けのお店が増えて日々の食材を買う場所といった雰囲気は徐々に失われつつあるように感じます。 



 ■頼山陽山紫水明処 

頼山陽の書斎だった建物を見学することができます。場所はかつて花街だった三本木。河原町丸太町すぐです。


 大村さんは新選組の話に絡め、「静かな京」の中で、紹介しています。

 見学は二週間以上前から往復はがきで申し込みます。
手間のかかる申し込み方法だからこそ、本当に見たい人しか訪れないし、人が押し寄せることなく建物が良い状態で保存されていると思います。

 この申し込み方法に大賛成です。なんでもかんでも時代に合わせて便利にならんでよろし。 また、建物の写真をインターネットに公開してはいけない決まり。これもあっていいルールです。 


余談ですが周辺の道の配置を見ると、丸太町通りから少し入って一角を回遊できるようになっています。この道の作りは花街の名残ではないでしょうか(私見です)。ブラタモリみたいでしょ。 



■金福寺 

松尾芭蕉、与謝野蕪村、村山たか女ゆかりのお寺です。
紅葉の時にくるとすごくよいお寺だと思います。確か、大村さんもそのように書いていたのではなかったかな。 



 ■大原三千院 

友達がクルマで連れて行ってくれました。 しば漬けがこの界隈の名物です。平清盛の娘である建礼門院と三千院、しば漬けの話を大村さんは書き残しています。
訪れたのは10年ぶりくらいでしょうか?見どころたっぷりです。



 ■志ば久


こちらは大村さんが記述した大原三千院そばの、しば漬けのお店。 場所は門前の参道から外れています。三千院の石段の手前に川が流れています。その川沿いの細道を下っていくと
いくつも土産物店があり、しばらく行くと立派なお店が見えてきます。 

ご主人(らしき方)の口上は嫌味がなく巧みで、ほいほいと買ってしまいました(笑)。
試食もサービス満点でした。 


 と、ここから先は、管理人の個人的な京都の観光情報です。 


source.

神宮丸太町駅すぐのカフェです。周辺に目だった観光スポットがないので、地元のお客さんが多い感じ。
騒々しさもなくて、雰囲気も良いお店でした。
この日は運よく土日だけの一日限定15食のステーキランチが食べられました。
付け合わせのラタトゥイユもおいしかった。



丸太町の橋の上からの眺めも心地いい。写真はかつての電電公社。僕が京都にいたころはカーニバルタイムズというレストランだったのが、いまはスーパーになっていました。
建物が残されているから、まあいいか。 



 ■ワンダァカフェ 

京都のカフェでは、老舗の部類だと思います。それよりも古いアンノン族の時代にできたドジハウスも存じておりますよ(いまはもうありません)。ワンダァカフェはその後、1990年前後から、徐々にカフェができていった世代の先駆けです。本当の意味での京都のカフェブームの黎明期は90年前後ではないでしょうか。 

レトロなおもちゃや本がたくさん置いてある。 ものすごくレトロな店なのに、実はwifiや電源完備というギャップも好みです。

 最初に行ったのは大学生のころだったでしょうか。たぶん、28年くらい前。当時は北野の天神さんの隣にありました。
とにかく落ち着くお店なので帰省すると、大体足を運びます。



はじめてアイスクリーム入りシュークリームを注文。ドリンク付きで800円(うろ覚えです。900円だったかも?)。
とんでもない量のアイスクリームが挟んでありました(笑)。
このお店はピラフでもなんでも、ボリュームたっぷりです。
もうええ年齢なので、普通のシュークリームにしておけばよかった(といいつつ食べちゃうんです)。 



 ■雨の日も風の日も

船岡山にあるパン屋さん。かなりの頻度で買いに行きます。 

オススメはすごくソフトな豆パン。朝11時ごろに焼きあがります。 


今日はベリーのタルトがおいしそうだったので、買ってみました。一個300円はお買い得だと思う。 


と、そんなところで、続きはまた後日。ほな、さいなら。


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大村しげの愛した京都 日記

「おばんざい」を広めたお一人として知られる随筆家、大村しげさん。彼女の功績の再評価を目的に、当時の関係者のご協力をいただきながらサイトを立ち上げました。こちらは管理人の日記です